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Sep 05
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アップル・コンピュータの創業者(現CEO) スティーブ・ジョブズの言。「ゼロックスは今日のコンピュータ産業を丸ごと手に入れることができた。会社の規模は、そう、十倍にもなっただろう。IBMになることが――90年代のIBMになることができた。90年代のマイクロソフトになることもできたのだ」。

ゼロックスのパロアルト研究所 (PARC)は、今日のパソコン技術――ウインドウズにしてもマッキントッシュにしても、すべての源流である。現代のパーソナル・コンピューティングを支える技術のほとんどを発明している。マウスを使ってアイコンをクリックしたり、ウィンドウを開くこと――いわゆるGUI (グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)技術。そしてワードプロセッサで文章を書いたり、プリントアウトの文字の大小を変えたり。インターネット(イーサーネット)も、電子メールも。レーザープリンタもPARCの発明である。PARCの技術がパソコンの世界にいったいどれほど浸透しているのだろうか。

しかし、ゼロックスはPARCの技術によって市場を占拠し巨利を得ることはなかった。ゼロックスの世紀の大失敗とも言われる。PARCの技術成果をゼロックスが無視し、他の企業がそこから数十億ドルを稼ぎ出したのである。PARCの技術が持つ潜在価値を最後まで認識できなかったゼロックスが、新しいマーケットの入り口で立ちすくんでいるうちに、ライバルたち――IBM、マイクロソフト、アップルなどが素早い動きをしたのである。